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  • 最終更新日: 2019.04.21

膀胱がんに対する光免疫療法で使われた抗体はなに?

本日

膀胱がんで

免疫療法として使える抗体が

報告されたので記事にしました。

今回の膀胱がんの記事では

新しい抗体として

CD 47という抗体が使われています。

私はこの抗原分子を知らなかったのですが

非常に面白い性質があります。

CD47は 

別名を「私を食べるな」 シグナルと

呼ばれています。

理由は

このCD 47があると

免疫細胞の1つである

マクロファージが

貪食をストップする作用があるからです。

体の中では

死んだ細胞や不要、異常な細胞を

除去する必要があります。

その際に

このシグナルがあると

異常な細胞や死んだ細胞を

貪食することができず

そのまま放置されるということになります。

死んだ細胞の場合には

その死んだ細胞中から

細胞質の成分が吹き出し

異物として認識、消化されるだけで

それ以上の悪影響はありません。

厄介なのは

異常な細胞を

貪食することができない場合です。

その典型例が

「がん細胞」です。

がん細胞は生き延びるために

CD 47を発現し

マクロファージの貪食を

ストップさせている可能性があります。

その場合には

このCD 47に対する抗体を入れてあげれば

貪食がスタートし始めるはずです。

事実

その通りでCD 47抗体が

抗ガン作用を示すことが報告されています。

この機序は

昨年ノーベル賞に輝いた

「チェックポイント阻害剤」のメカニズムと

非常によく似ています。

チェックポイント阻害剤の場合には

異なる分子になりますが

(PD1とPDL1)

全く同じような役割をしています。

PD1やPDL1を抗体でブロックすると

異物(ガン細胞)を認識できるようになり

免疫系が活性化し始めます。

今回の

CD47も

免疫系のスイッチとして働いています。

今回は

膀胱がんの光免疫療法として

「CD 47抗体」が使われましたが

他のガン細胞でも

このような効果があるのかもしれません。

今後の研究に期待です。

ご報告です。

今後、

アメブロは数行程度のまとめ記事にして

詳細はこちらのサイトで

アップしていこうと思います。

今後ともよろしくお願いします。

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