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  • 最終更新日: 2020.06.22

光免疫療法の治験は2021年12月15日に終了

日本免疫学会の総説として
小林久高主任研究員の書いた
光免疫療法に関する
最新論文が出ました。

簡単に内容を紹介します。

光免疫療法の一番の特徴

光免疫療法は
「光技術」
「抗体技術」
組み合わせた
ハイブリッドながん治療の1つです。

これまでの
免疫療法では
体の免疫応答を
「活性化させたり」
逆に
阻害されていた免疫応答を
「復活させたりする」ことで
直接がん細胞を
破壊する治療法では
ありませんでした

一方
光免疫療法は
直接
がん細胞を攻撃できるだけでなく
生体側の免疫応答を活性化することで
高い効果を生み出しています。

光免疫療法の1番の特徴は
がん細胞を直接攻撃し
その結果
死んだガン細胞を
免疫系が認識することで
さらなるガン細胞への
攻撃が始まると言うことです。

つまり
2段階で
がん細胞をたたく
機会があるということです。

光免疫療法の現状と今後の可能性

光免疫療法を
「単独」で使うこともできるし
これまでの免疫療法と
「併用」することも可能です。

現在の治験では
頭頚部ガンの患者さんに対して
EGFR抗体を用いて
光免疫療法を行っています。

現在、
臨床試験第3相が進んでいます。
以下のホームページをご覧ください。

アメリカ臨床試験サイト

アメリカと日本では
この治療が
「ファーストトラック治療法」として
認定されていることから
臨床試験が終了されると
その結果次第では
速やかに
病院で光免疫療法が治療法として
提供される予定です。

光免疫療法の技術的な改善点

技術的な面では
光を照射する技術
ガンのイメージング技術などが
より改良されると
もっと光免疫療法の効果も
上がってくるでしょう。

さらに
ガン特異的な抗体が
現在1種類だけなのですが
種類がふえると
適応できるガンの種類もひろがります。

光免疫療法の効く患者さんは?

最後に
光免疫療法は
局所的にガンが進行した患者さんには
とても効果的な治療法です。

また
手術、
放射線治療や
抗がん剤などのこれまでの治療法で
副作用が出ていた患者さん
とっては
全く別のアプローチをとる
光免疫療法は助けになるはずです。

光免疫療法の
臨床試験第3相は
以下のホームページをご覧ください。

アメリカ臨床試験サイト

光免疫療法の総説を読んでのまとめ

将来的には
光免疫療法が他の治療法との併用で
より効果を高めることができるだろうと
結ばれています。

その通りだと思いますし、
むしろ
単独よりも
併用の方が良いと思います。

特に
免疫系を
ターゲットとする
「チェックポイント阻害剤」との併用
とても相性が良いと思います。

実際に、
研究レベルでは
いくつかのガン種に対して
「光免疫療法」と
「チェックポイント阻害剤」の併用が
試されて、
単独よりも高い効果が出ています。

あとは
治験の結果を待つだけです。

治験の終了予定は
2021年12月です。

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