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  • 最終更新日: 2020.06.24

腸内環境が 光免疫療法の効果 に関わる可能性.

「抗がん剤と腸内細菌の関係」は
2015年のネズミの報告から
始まりました。
シカゴ大学医学部からの報告でした。

抗ガン剤だけでなく
光免疫療法も
「免疫系」が正常に働いているから
こそ
絶大な効果を発揮します。

順を追ってみていきましょう。

腸内環境が関わっているかも

きっかけはネズミを
異なる会社から購入したところ
抗がん剤の効きが
購入した会社によって
違っていたことです。

そこで
可能性として
「食べていた餌」が浮上しました。

ネズミの腸内を調べたところ
腸内細菌の構成が
違っていました。
そして
どうやら
抗がん剤の効き具合を
腸内環境が
左右していることがわかってきました。

腸内環境が抗がん剤の効果に影響

そこで次に
無菌状態にしたネズミを
準備しました。

無菌状態にした
ネズミの腸内には
菌が全くいません。

このネズミに
抗がん剤を投与したところ
植え付けたガンが抑えられずに
ドンドンと増殖したのです。

つまり
腸内細菌がいることで
抗がん剤の効きが
良くなる
と言うことです。

リンク先の
再発転移がん治療情報というサイトでも
腸内細菌と抗がん剤は
密接に関係がある
」を紹介しています。

人の免疫系も腸内環境が影響

その後
2018年に
同じグループから
人における
抗がん剤と
腸内細菌との関わりに関する
重要な研究成果が発表されました。

アメリカには多い
「皮膚がん」
メラノーマの患者さんに対して
腸内細菌との関係を見たものです。

対象として
42人のメラノーマの患者さんの
糞便が解析されました。

抗がん剤を処方する前に
糞便を採取し
その後
抗がん剤を処方して
経過を観察しました。

患者さんによって
抗がん剤の効き方が違うのは
予想通りでした。

そこで
腫瘍の「大きさ」や「転移」具合などから
抗がん剤がよく効いたグループと
抗ガン剤があまり効かなかったグループの
2つに分けました。

そして
この2つのグループの
治療前に採取していた
「糞便」を解析したのです。

その結果
抗がん剤がよく効いたグループには
ビフィズス菌が多くいました。

中でも
ロンガムと呼ばれるものでした。
この菌が多い人は
抗がん剤の効きが良かったのです。

この論文が
人における
「腸内細菌と抗がん剤の効果」の
関係を見たはじめての論文になります。

腸内細菌を抗ガン剤治療に生かす

もちろん
この1種類の菌だけで
抗がん剤の効き方が
決まっているわけではありません。

他にも
複数の菌が同定されました。

わたしは大腸菌が
専門ではないので、
今、勉強中です。
(また追記します。)

<(_ _)>

これらの
複数の菌の多様性が
「免疫力の要」となっているのでしょう。

今後
抗がん剤治療を受ける前に
腸内細菌のプロファイルを見ることで
「効き具合を予測」することができる
可能性があります。

また
「抗がん剤の効きを良くするため」に
これらの菌を腸に
多く住まわすための食生活にする。
といった
使い方ができると思います。

光免疫療法も免疫系が重要

この分野は
メタボロームと呼ばれ、
もっとも
進歩の早い分野の一つです。

光免疫療法も
免疫系が
治療の肝となります。

光免疫療法をうけても
効果の上がる人と
そうでない人が出てくると思います。

今からでも
「腸を意識した食生活」を心掛けましょう。

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